潜在意識のメカニズムを知ろう 総合目次に戻る

史上初、世界で初めて明かされた、弱者の為のマインドセット知識、弱者の成功戦略です。

自分の望む成功へ主体的に行動を起こせる人を強者、そう在りたいのにそう成れない人を弱者と呼びます。
弱者は、強者の成功戦略、つまり従来から提唱されている様な成功法則から学んではいけません。
弱者と強者は、取るべき戦略も、またその為に学ぶべき手法は全く異なるからです。
従来の「成功法則」とか「引き寄せの法則」を学んで来られている方にとっては、目から鱗の世界です。
潜在意識や、自分の隠れた才能を見出したいと思っている方に、きっとお役に立つ情報です。


095 
意識の成長と進化 その2「動物プログラムで起動している人」。

釈迦は人間の意識ステージを10のランクに大別しました。

下から、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天・縁覚・声聞・菩薩・仏で、これを十界と言います。

地獄界とは、心や体が如何しようもない痛みや苦しみに苛(サイナ)まれて、どうにもならない状態です。

餓鬼界とは、欲望の貪りで満たされる事が無く、また必要なモノが手に入らない苦しい状態です。

畜生界とは、動物本能の赴くままに動き、人の理が理解出来ない状態で、今回はここがテーマです。

修羅界とは、多少の理は理解しますが争いや闘争に明け暮れ、心の平安の無い状態です。

人界とは、人並み程度の常識を理解してはいますから、喜びも有るが悲しみも有るという普通の状態です。

天界とは、あの世と言う意味ではなく、成功やサクセス状態の事です。

そこそこの自己実現ですね。

ここまでの6つを六道と言います。

普通は成功と言えども、まだまだエゴに塗れている世界です。

そして殆どの人は、この6つの中をぐるぐる回り続けて、それ以上に成長する事が有りません。

それを六道輪廻と言います。

何故なら成功と言えども、驕り高ぶればあっという間に地獄に真っ逆さまです。

縁覚界とは、真理に縁を覚え、真理に沿って生きる為、もう六道に堕ちる事の無い意識状態です。

声聞界とは、真理の実践で声が聞こえるかの様にインスピレーションや智慧が啓け、預言者として生きられる精神ステージです。

縁覚と声聞は反対に表記される事も有る様ですが、言わんとする事は同じです。

菩薩界とは、その預かれる智慧によって、衆生の救済に立ち上がるボーディサットヴァが発現した人です。

仏界とは、その心境が涅槃・ブッダフッドに到達し、全エネルギーが救済に当てられている人です。

姿形は人間でも、意識の状態は人の迷惑を省みない犯罪者から聖人君子まで色々と言う訳です。

ここでは弱者が強者の質を啓いて、まずは天界と言うサクセスの状態へ、そして更にそれを越えて縁覚界以上に成長して行く手筈をお伝えして行きます。

その為に必要な事は、畜生界という言葉で示される意識状態を理解し、成長過程の残滓とも言うべきそれを脱却して行かねばなりません。

人間も動物ですから、本能に根付いたものが有るからです。

動物である人間が何故素晴らしいのでしょう?そして何故、人間は動物のままではいけないのでしょう?

そこの処を詳しく見て行きましょうね。

人間は、動物には無い苦楽を引き寄せる法則が逆さまである意識の次元」を持つ様になりました。

肉体は物理次元なので、動物的反応のままで良いのです。

生命の危険からは逃げ出して下さい。

しかし、物理次元では有効に働く「楽を貪り、目の前の苦から逃避する」という反応を、意識次元に持ち込むと、「楽を失い、苦を増大させる」という結果を招くのです。

意識次元は苦楽を引き寄せる法則が、物理次元・肉体次元と逆さまだからです。

ところで、人間は動物には無い「意識」というモノを啓いたのですが、「意識」って何でしょう?

どこが動物と違っているのでしょう?

犬だって美味しい物をやれば喜びますし、人の言う事でも教えれば多少は分りますが、動物と人間の決定的な違いは何でしょう?

人間と動物の大きな違い・・・それは、人間は時間が認識出来る様になったと言う事です。

これは、動物でもある人間にとってとんでもない次元上昇です。

何故なら動物には人間の様に、過去未来という時間を知覚認識出来る意識が無く、現在のみに生きています。

動物はその瞬間の中だけにしか生きていません。

そして、未来に自分が死ぬと言う事を知りません。

弱肉強食でもある自然界に於いて動物は、その瞬間に出くわす苦から逃げるだけです。

(シュ)として敵の種類の何かの記憶は蓄積するでしょうが、例え敵に食われも、仲間がそれを恨みに思うとか仕返しをしようとは考えません。

危険という事のパターンを学習するなら、それに出くわした時に対処するだけです。

危険に出くわせば恐怖を感じ、それから逃れられれば動物は安心します。

また動物は必要なものを力尽(ズ)くで奪い取ります。

情け容赦なく非情です。

弱いものは滅ぶのです。

動物はその瞬間に起こり来る快か不快かだけで判断しているのです。

因果を考えたり理解する事は有りません。

時間と言う観念時間と言う事を認識出来ないからです。

つまり、動物の記憶は、事象のパターンを学習して貯めるだけで、時間の前後関係は関係ないのです。

動物は因果を考えて損得を選ぶ事は出来ません。

目の前の得を取るか損からは逃げ出すか、だけです。

ここに、人間の潜在意識のメカニズムの性質を理解するヒントが在ります。

潜在意識は快か不快かで感情的な判断をし、時間を認識出来ない故、想像する事から起こり来るイメージと現実の違いが区別が付かない訳がここに在ります。

人間の潜在意識は、動物の反応パターンをそのまま持っていると言う事に気付いて下さい。

それを区別出来るのは、時間が認識出来る様になった顕在意識の働きです。

顕在意識が働いていない夢の世界では、もうとっくに死んでいなくなった人が出て来ても不思議に感じなかったりしますよね。

夢を後から思い出して観察すると、潜在意識理解の助けになります。

そして人間は知能が発達し、顕在意識は目先以外の損得の計算も出来る様になりました。

しかしこれは、時間が認識出来る様になったおかげで混乱を作り出す様にもなりました。

何故なら、潜在意識はそれを知覚する機能を備えていないからです。

人間は未来を想像し、過去を事象として記憶します。

それを思い起こすと言う事は、潜在意識にとっては「時間の秩序に関係無く」記憶が溜め込まれて行くと言う事です。

未来に描く不安は、潜在意識にとっては今正にこの瞬間の現実であり、過去の苦しみを思い出して苦しむとしたら、それは潜在意識にとって今正に現実経験の様に記憶を重ねているのです。

動物は未来に希望も無い代わりに、未来に不安を抱く事もありません。

過去の苦しみを思い出してそれを恨んで苦しむ事も有りません。

動物は、過去に対して怨恨(エンコン)や感謝も無ければ、未来に希望や絶望を持つ事も無いのです。

よって動物にとっては、目の前に在る楽を貪り、目の前の苦から逃避する事が自らを守る選択と成ります。

これは動物が生き残って行く為に獲得した、本能に組み込まれたプログラムです。

そもそも動物には時間の観念が無いのですから、永遠にエデンの園と言う訳です。

ですから人間がチエの木の実を食べて、神にエデンの園を追われたという神話は、人間に時間という観念が生まれ、自分の死を知る様になったと言う事を意味しているのです。

「目の前に在る楽を貪り、目の前の苦から逃避する」・・・動物は本能に組み込まれているプログラム通りに反応していればそれでいいでしょうが、人間が意識次元の問題に、その原則を用いたら如何なりますか?

体は物理次元なので、本能にって動物的反応のままで良いのです。

しかし何度も申し上げますが、意識次元に、物理次元では有効に働く「楽を貪り、目の前の苦から逃避する」という動物的反応を持ち込むと、結果として、楽を失い、苦を増大させてしまうのです。

意図する事とはまるで逆の結果が出ると言う事です。

法則が逆さまなので当然の事です

心の眼を持ってすれば、これは理を聞いただけで一目瞭然です。

コンピュータというハードにはソフトが必要です。

優秀なコンピュータである、優秀なアプリケーションソフトを動かす事が出来ます。

しかし優秀なコンピュータであっても、基本ソフトがつまらないソフトや悪意あるウイルスソフトに汚染されたらその性能は発揮出来ません。

人間も同じです。

人間という素晴らしいハードを動かしている基本的なOS(オペレーションシステム)は何でしょうか?

OSとは、ウインドウズやリナックス・アンドロイド等の、その上でアプリケーションを動かす為の基本ソフトです。

今のOSはマルチタスクで非常に優秀ですが、16ビット時代の古いOSではもう仕事になりませんね。

古いOSでは、今の新しいアプリケーションは動かせないという事です。

OSが古いかそれとも新しいか・・・それと同じ事が人間に起こっています。

人間にとってのオペレーションシステムが古いか新しいかとは、一体如何いう事でしょう?

人はんなOSで動いているのでしょうか?

その前に動物のOSを確認して置きましょう。

動物は肉体も動物、意識も動物なので「楽を貪り、目の前の苦から逃避する」という反応スタイルで構いません。

動物プログラムの基本設計通りに、これからもその様に反応し続けていたら生き延びられます。

快か不快か、つまり起こり来ている事を「好きか嫌いか」だけで判断するのが動物のOSです。

動物には逆さまの感じ方である顛倒夢想も有りませんから、その感じるがままでいいのです。

人間も動物ですから肉体次元の苦楽に関しては動物のOSで構いませんが、意識は動物と違うのです。

ここがポイントです。

意識次元の苦楽を引き寄せる法則性は如何いうモノでしたか?

そこは逆さまに働くのですから、人間は意識次元には、動物とは違うOSが働いていなければなりません。

意識次元は苦楽を引き寄せる法則性が逆さまなのですから、逆さまに反応してくれるOSでなければならないという事です。

逆さま・・・それは「苦には飛び込み楽に関しては準備して待つ」と言うOSソフトです。

OSですから、それは考えたりする以前のオート化している状態でなければなりません。

しかし、意識次元は「物理次元と苦楽を引き寄せる法則性が逆さま」である事に自覚が無く、動物と同じ様に「楽を貪り、目の前の苦から逃避する」反応スタイルで生きている人を、動物プログラムで起動している人 と言います。

姿形はせっかく人間なのに、その人を動かしている基本OSソフトは、未だ動物プログラムなのです。

動物プログラムは「楽は貪り苦からは逃避せよ」という命令を実行するプログラムです。

意識次元にその感じ方を適用して物事を判断していたら如何なるでしょう?

良いと信じて努力する事が全部裏目に出てしまいます。

これが逆効果の法則でしたね。

証拠や実証が示されれば、認められるのは能力です。

そしてそれが知性を育てる根幹です。

しかし因果を見通そうとする人としての知性が無いと気付きが起こらず、何度失敗を繰り返しても全く学習しません。

苦だったら更に逃げようとし、楽に関しては、いきなり手を出して貪ろうとするのです。

欲しい事や避けたい事に関して、分離側の心使いや感じ方を使って応戦しようとしますから、結果は逆さまになるのですが、その力が足りないと感じるのか、益々その方向性のやり方に固着します。

人を変えようとしたり、人間関係で躓けば、それから逃げ出す事が楽と感じるのでしょうが、問題は解決しません。

いずれまた同じ様な問題を引き起こして躓きます。

苦しんでいるからと「救われる方法としての道理を幾ら説いて上げても理解出来ない人がいます。

そう言う人を釈迦は「畜生界」と名付けたのです。

動物は道理を理解する事が出来ないからです。

親鸞は「縁なき衆生は度し難し」と言いました。

その意味は、バカは救われないという事です。

道理が理解出来ない人は畜生界なのです。

動物プログラムのままだと、それを意識次元にもその法則を応用しようとする為、問題を次々と作り出して、動物以上に苦しみを招き込む事になってしまいます。

せっかく人間として生まれているのに生命の歓喜を味わう事が出来ません。

優しい飼い主に飼われている動物やペットより悲惨な人生を送っている人は、大勢いるのではないでしょうか?


ここでは省略しましたが、理が理解出来ないというだけでなく、万引き・窃盗・詐欺も正に畜生界の人間ですね。

人の者と自分のモノの区別がつかず、他から奪う事しか考えない訳ですからね。

人によって程度の差は有るでしょうが、動物プログラムで起動している人や畜生界の人は089で述べた分離側の心遣いそのもので生きています。

また、希望や決心するという優良なアプリケーションexeが、希望や決心するという優良なアプリケーションexeが侵食を受けていないでしょうか?

 

 100回反復で原理原則を落とし込む! ・・・「読書百遍意自ずから通ず」の実践編。
 
当シリーズは「読み物」ではありません。強者の質と感覚を啓く、最強のトレーニングツールです。
反復トレーニングの効率を上げる為に、合成音声ハルカによるテキスト読み上げ音声を用意致しました。
テキストを熟読して後、理解が起こりましたら、後は音声で反復効率を上げて下さい。
何を言っているのか聴き取れないと感じたら、テキストに戻って再度熟読して下さい。
 
                                      合成音声のダウンロードはこちら。


                     次の項目に進む

                     潜在意識のメカニズムを知ろう 総合目次に戻る