動物プログラムと人間プログラム(意識のメカニズムを理解しそれが自由に使える知性)

 動物には、人間の様に過去未来という時間を知覚認識出来る意識が無い。

 現在のみに生きている。

 (過去に対して怨恨や感謝も無ければ、未来に希望や絶望を持つ事も無い。)

 よって、目の前に在る楽を貪り、目の前の苦から逃避する事が自らを守る選択と成る。

人間は、動物には無い「苦楽を引き寄せる法則が逆さまである意識の次元」を持つ様になった。

(肉体は物理次元なので、動物的反応のままで良い。)

 しかし意識次元に、物理次元では有効に働く「楽を貪り、目の前の苦から逃避する」という

 反応を持ち込むと、結果として、楽を失い、苦を増大させる結果を招く。

 意識次元は「物理次元と苦楽を引き寄せる法則性が逆さま」である事に自覚が無く、

 「楽を貪り、目の前の苦から逃避する」反応スタイルで生きている人を、動物プログ

 ラムで起動している人という。(知性が無いと気付きが起こらず、全く学習しない。)

 意識次元は「苦楽を引き寄せる法則が逆さま」である事を完璧に自覚し、瞬間瞬間、

 物理次元と意識次元のコンチェルトに醒めて感応出来る知性(プラギャ)を獲得した人。

 また、自分の真実を知ろうとし、喜んで苦に飛込める感じ方を拓いた人。

 そういう人は「苦に立ち向かい、楽に対しては準備して待つ」為、苦の領域が人生か

  ら減少し、楽がどんどん増大する。

 この様に暝想的に生きられる無為に至って、人間プログラムで起動している人と言う。

 このメカニズムに気付き、動物プログラムから人間プログラムへと書き換えている人

 はラジャス(修行中)である。

動物プログラム

 楽を貪り苦からは逃避する意識状態・分離側を向いた心的態度

人間プログラム

 苦には立ち向かい、楽に対しては準備して待つ意識状態・統合側を向いている心的態度。