同類親和の法則、類は友を呼ぶという法則ですね・・・略して「類の法則」とも言います。

似た者同志が集まると言う現象は昔から観察されています。

碁や将棋が好きな者、音楽が好きな者、スポーツが好きな者、バイクが好きな者、お金持ち。等々。

また愚痴好き、悪い事を企む者、ボランティア精神のある者、下品な者、エリート、若者、年寄り等々、皆それぞれのジャンルで、似た者同士が自然に惹き合って集まります。

逆に趣味や好き嫌いの嗜好、また、目指す方向の指向が全く異なっていると互いに離れて行きます。

この法則性は、よく観察すると人間の趣味や嗜好だけではなく、それを形成する元と成る意識にそのベースがある事が分ります。

分かりやすく言うと、その趣味や好みの嗜好を形成する意識状態が似ていると言う事です。

それは、意識が作用する処に働く法則性なのです。

ここまでは、少しでもその方向の知識を持っているならば誰でも知っている事でしょう。

しかし、この法則性を自分の内面に向けて観察する人、そしてその秘密に気付く人は殆どいない様です。

よく観察してみて下さい。面白い事が見えて来ます。そして凄い事に気付きますよ。

それは、人間個人個人の意識の中に、既にその法則性が働いていると言う事です。

人間は、自分が信じたい事を信じようとし、その考えを補強してくれるモノは喜んで受け入れますが、反対の意見はなかなか受け入れられません。分りますよね。

人によっては、反対の立場を理解する為に一応相手の話をきちんと聞いて見ようとする態度さえとれません。

カルトにハマった人やイデオロギーに固執する人はその典型ですね。

頑固と言う言葉が有りますが、それは心（＝脳）が柔軟性を失った＝心が硬化した＝心が老いぼれて来たと言う事です。

この変わり難き力として出て来る意識の力を潜在邪魔力と言います。

頑固というのは、心の若さを失い始めているという事です。気を付けましょうね。子供は素直ですから。

実は、我々が抱く概念や願望などにも、既に同類親和の法則は働いているのです。

これは実に単純な命題です。

しかしこの発見が貴方自身のモノになると、貴方はそれを知らなかった事に恐怖を覚えるでしょう。

そして貴方は「この幸運を引き寄せたのが貴方自身である」という事を理解するなら感動を覚え、貴方は自分自身に感謝をせずにはいられなくなるでしょう。・・・話を続けます。

成功する質の在る人は、そうでない人に比べて願望が強く、それを成就する要因を様々な処からかき集めようとする「感じ方」が強い為、色々と試行錯誤する機会も多く、その分、何が嘘で何が真実かを見極める眼も育っています。

本物を見抜く眼ですね。

今までだったら、或いは普通の人だったら気付かない、より価値の有るモノに気付くセンスが発達するという事です。

それは能力やスキルとして蓄積する様になり、センスの発達に加速が掛かる様になるのです。

ここは分解して、順番に理解を進めましょうね。

①、成功する質の在る人は、そうでない人に比べて願望が強い。

②、願望が強いので、それを成就する要因を様ざまなところからかき集めようとする感じ方が強い。

③、成就する要因をかき集め色々と試行錯誤する機会も多くなる。

④、色々と試行錯誤するので、真実や本物を見極める眼が育っている。

⑤、それ故、普通の人だったら気付かない、より価値の有るモノに気付くセンスが発達している。

⑥、価値の有るモノに気付くセンスは、年々、能力やスキルとして蓄積する。

⑦、能力やスキルとして蓄積するので、センスの発達に加速が掛かる様になる、という事です。

更に、⑧、その９０％の潜在的なセンスによって成し遂げられた、１０％の成功した部分だけが一般の人にも見え、そこが評価されるのです。

一般の人には見えない、とても重要な９０％の部分のセンス･･･そんな優れた感覚を自分のモノにしたいと思いませんか？

それは同類親和の法則の奥義を掴むなら、そういうセンスをそのセンスそれ自体が、自分でそれを勝手に成長させる為に、欲しかったセンスを発達させ、手に入れる事が出来る様になります。

言い換えると、潜在意識が、自動的にそういう仕事をする様に成るのです。それが同類親和の法則の奥義です。

理解が生じれば、これは直ちに実践訓練に入れる知識ですよ。

特に、成功を目指すに在っては、マインドセット＝心構え能力が重要です。

成功者や賢者を見て、次の様に、こう心で質問しましょう。

「どんな心構えがその人をその人たらしめたのか？」

そう質問すると、「その人の落とし込んでいる心構えが、その人を創り上げている原因だ」という事が見えてきます。

自分もそれを身に付ければ「その様なライフステージ」がやって来る事が容易に想像出来る様に成ります。

そして確信が湧きます。自分もそう成れる！と。そこには疑問も疑念も湧きません。

落とし込むとはそう言う事です。

見て聞いて、知っただけで、疑問も疑念も湧かないとは凄い事ですね。

何故そうなるのかというその訳は、常に原因を追究し、責任を引き受ける生き方をしていると、そこに自然と法則性が見出せる様に成ります。

法則性が見出せると、それに沿って判断するので、小さな勝利経験が増え、自分の判断力に自信が付く様になるからです。

そして益々、法則性が信じられる自分に成っていくのです。

原因を追究し、責任を引き受ける生き方をしていると、経験を超えた判断、つまり未経験の事に付いても、そのレベルに応じて確信が持てる様になるのです。

日常の中で、瞬間瞬間に決着を付ける「今」を生きる生き方をしているからです。

原因を追究すると言う心構えと、責任を引き受ける生き方、この言葉に付いては宜しいでしょうか？

そして、成功者や賢者の落とし込んでいる心構え・・・それを知ろうとする探求心と共に、もう一つ知っておくべき重要な事柄があります。

先ほども触れた、同類親和の法則の奥義です。

それは、賢者や成功者が教えてくれるマインドセット知識を「それは原理原則であり真実だ」と認識して一旦落とし込んでしまうと、その概念自体に「類の法則」が自動的に働き始める、という事です。

ここはとても重要な原理です。

何かピンと来られましたか？・・・心の貯金には複利で利息が付くという事です。

読んで字の如く、類を呼び始めるのです。

成功に関する様々な要素が、磁石に吸い寄せられる砂鉄の様に集まり、それ自体がまたより強力な磁石の一部となって、より多くの同類同質の類を次々に集め始めます。

異質なものは弾きます。

これが同類親和の法則による成功循環です。

よく見て下さい。なんと便利な性質でしょう。成功者は皆、このウェーブに乗っています。

それは、放っておいても、二乗的に拡大する事に成るのです。

ここで、放っておいても、というのは、敢えて努力するという感覚など、全く無しに、という事です。

そうしないではいられない感情が湧いてそれに乗っているのですからね。便利ですよ。

そしてとっても楽チンですよ。マインドセット知識を「知った」だけのレベルでは役に立ちません。

しかし、その一旦習得したそのマインドセット知識が習慣化して使えるレベルに成っていると、ライフスタイルの中で力を持つ様になる上、それは自動的に同類の概念を集めて更なる意識の力を持つ様になります。

例えば、ここで学んでいる様な知識がそれです。

関心のない人に、幾らそれが重要だよと説得しようとしてもなかなか巧くいきませんが、ピンと来て関心が湧いた人は面白いと感じ、やって見て結果が出る様なら、学ぶ事が益々楽しいと感じる様に成りますね。

そうしている内にそれはやがて信念となり、実績も積む内にカリスマと成って行くのです。

逆に怠け癖が付いた人は、努力をする方向が嫌いで怠けていられる理由の方を、既に無意識レベルでせっせとかき集めようとしています。

なんと、それが自動的に成っているのです。

「およそ、持っている者は与えられて益々持つ様になるが、持っていない者は持っているモノまで奪われるであろう」とは、イエス･キリストの言葉です。

これが分かると、ここで重要な事は、自分のセンターにどんなマインドセットの原理原則を落とし込んでいるか、と言う事です。

願望を大きく強く育てると同時に、それを支えるマインドセット知識を知り、それを落とし込んでしまわなければ成りません。

その為に、常に持つべき質問は「何が必要か？そして今出来る事は何か？」です。

「これは原理原則、法則だ！」と人に自信をもって語れるくらいのモノを持つと、それ自体に類の法則が働いて、その分野の認識自体が自動成長する様になるのです。

そしてそれは希望や願望の成就に対する確信の、側面からの補強材料と成っていくのです。

この様に、成功する質の在る人は、リアルな成功を手に入れる前に、既に心理的な成功循環が始まっています。

潜在意識に同類親和の法則を働かさせ、成功を自動的に掻き寄せる作業をさせましょう。

そうすると、人生からしんどさや苦の領域が減り、真摯だけれども気楽な領域がどんどん増えるのです。

解ってしまいさえすれば、普段からの心遣い一つで、誰でも簡単に使いこなせる知識です。

忘れていちゃダメですよ。